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- 流派について
小原流の歴史
小原流は明治中期、流祖の小原雲心によって考案された「盛花(もりばな)」という新しい形のいけばなを中心として始まりました。
小原流が生まれる前のいけばなは、花を壺や花瓶に「立てる」形のものがほとんどで、いわば線の表現でした。
また、いけられる花には制限や決まりが多く、花を自由にいけることができませんでした。
「盛花」は、口の広い水盤に花を「盛る」ようにしていけるもので、面的な広がりや奥行きを表現できるようになりました。
現代のいけばなではおなじみの水盤と剣山を使う形は、小原流が始まりです。
いけばなというと和室や畳といったイメージが強いと思われますが、その時代の暮らしの変化にともなって「盛花」を基本に、西洋の草花を使い、現代の空間にふさわしいいけばなを生み出したのが小原流になります。
今では「盛花」は各いけばな流派にも取り入れられ、いけばな界全体の代表的な形です。小原流は近代いけばなのさきがけなのです。
現在組織としてはいけばなの普及事業を全国148支部、海外56支部においてすすめています。
小原流における3つの花
- 盛花
- 『もりはな』と言い、小原流創始の時から連綿と受け継がれている花の作法です。 流祖である小原雲心が考案し、平たい器(水盤)に材料を盛るように花を添えることで面的な広がりでその美しさを強調します。 水盤に剣山を使って花をいける方法がありますが、これを最初に生み出したのが小原流であり、盛花は名実ともに小原流の原点と言えます。
- 瓶花
- 『へいか』と言います。 江戸時代に『投げ入れ花』と呼ばれる花瓶に材料を自然な形で入れるいけばなが元になっています。 その投げ入れ花の系譜を引き継ぎ、現代の感覚にあうように工夫、指導いたします。
- 花意匠
- 『はないしょう』と呼び、小原流の中では最も新しい生け花になります。 一方向だけではなく、多方向から見た花の美しさを重きにおいたいけばなであり、現代の生活空間に居相応しいいけばなになります。 覚えやすさやいけやすさ、何よりわかりやすい美しさから小原流では一番最初に学ぶ花になります。